我が家の暖房器具が、石油ファンフィターからエアコンに変わってから何年もたちました。ここにきて、ようやく空気清浄機を使ってみることになりました。やはりエアコンの暖房では、室内が乾燥するのが一番困りますよね。空気清浄機なしだと、平気で湿度30%台になってしまいます。
そうなると怖いのは、冬場に活躍するインフルエンザ。インフルエンザ菌が活発に活動するのは湿度が低い時ですよね。我が家では冬場は毎日、カミサンが病院から患者さんのインフルエンザ菌をお持ち帰りしてます。
また、花粉シーズンが近づいたこのシーズン、室内の花粉はなるべくないほうが良いです。
ワンシーズン使ってみたので、その効果のほどをインプレしてみたいと思います。
空気清浄機のメーカー選び
購入のきっかけは、ノドを痛めた長女。一人暮らしでエアコン生活を始めると乾燥でのどをやられたらしいです。朝起きると、喉が痛くてやっとられんと。
そこで、これは加湿機能付空気清浄機を買うしかないなということになりました。そこで、まずはメーカー選びからでした。
調べてみると、シャープとパナソニックとダイキンが三大勢力であることがわかりました。
家電ショップでも、店舗を変えてリサーチしてみました。店員は詳しそうな人とメーカー店員に聞いてみました。
メーカー決定
加湿空気清浄機であれば良いので、当初は小さなものにしようかと思ってました。ですが、調べてみると値段もかわりません。すぐに1万円こえる製品ばかりです。
メーカー決定に際して一番の決め手は、ずばり手入れの簡単さでした。
シャープとダイキンとの清掃の比較をしてみて、一人暮らしでほとんど寝に帰るような生活をしている娘の場合、日常のメンテナンスに手間がかかると使えないということです。
メンテナンスとデザイン
ダイキンの場合、2週間に1回、プレフィルターの掃除と水洗いが必要ということで却下となりました。それとデザインが少し角ばって見えるのも女性向けではないかなと。
インテリアの一貫として見るんですよね~。だから、邪魔にならず目立たないものが良い。
その点デザインもシャープが良かったです。特に今回のスリムボディー。大きく見えないです。
そこで試しにシャープの空気清浄機を買ったのは娘の所です。人柱ともいいますが^^;
プラズマクラスターとは
「プラズマクラスターといえばシャープだけ」というCMがありましたねえ~。でも、そんなの当たり前ですよね。
プラズマクラスターはシャープの造語なんですから。2015年には世界で最も売れた空気清浄機としてギネス認定もされていますね。
プラズマクラスターの発生させるイオンを簡単に説明すると
空気中の水にプラスの電荷(プラズマ放電)を与える
空気中の酸素にマイナスの電荷(プラズマ放電)を与える
fa-html5(fa-5x)
放電によりイオンが発生
水から水素のプラスイオン(H⁺)が発生
酸素から酸素のマイナスイオン(O₂⁻)が発生
fa-html5(fa-5x)
イオンは電荷を持つ
水素のプラスイオン(H⁺)と酸素のマイナスイオン(O₂⁻)は電荷を持つ
fa-html5(fa-5x)
水がイオンを取り囲んで安定する
電荷に引き寄せられて空気中の水分子(H₂O)が各イオンの周りを取り囲みます。
そして安定したクラスターイオンとなります。
シャープのHPに図解がありました。
クラスターの意味は
プラズマクラスターは静電気を抑える
服を脱ぐ時の「バヂバチっ」となる静電気イヤですよね~。
これは、服がプラスに帯電しているためにおこります。
イオンを放出
プラズマクラスターはプラスイオンとマイナスイオンで構成されているので、そのどちらにも反応。
静電気抑制効果
プラスに帯電しているならマイナスイオンが、マイナスに帯電しているならプラスイオンが結合して、静電気を抑制する効果があります。
衣服の場合には、プラスイオンが帯電しているのでマイナスイオンと結合します。
各社のイオン効果
イオンについては、各社共に呼び名が違うだけで同じような性能を持っています。
- シャープ → プラズマクラスター
- パナソニック → ナノイー
- ダイキン → アクティブプラズマイオン
ダイキンの場合には、部屋の隅までイオンが届くようです。
プラズマクラスター7000の意味は
プラズマクラスターの種類は
- プラズマクラスターNEXT
- プラズマクラスター25000
- プラズマクラスター7000
と3種類あります。
数字は、プラズマクラスター適用床面積の部屋中央(床上1.2m)で測定した1cm³あたりのイオン個数の目安となります。
最上位のプラズマクラスターNEXTは1cm³あたりのイオン個数が50000個となっていて、森林の中にいるのようなリラックス環境が期待されるそうです。
その分お値段もお高いので、宝くじでも当たったら買いましょうかね~
カビの発生抑制効果の実証
シャープは、カビ研究の専門家である県立広島大学 森永特任教授の監修の下、カビ試験装置※3(空間平均イオン濃度約200万個/cm3)において、プラズマクラスター技術が一般家庭で繁殖するカビの約80%を占める5種類のカビ※4に対して、「胞子の発芽と生長」を99.9%以上抑制するなど、生育ステージ別に抑制効果を発揮することを実証しました。
加湿すると湿度が高くなるで、逆にカビが発生しそうに感じるのですが、実験で確かめたことですからね。
この記事の中には、他にも
複数の第3者試験機関で「新型インフルエンザウイルス」「薬剤耐性細菌」「ダニアレルゲン」などの有害物質の作用抑制や、小児喘息患者の気管炎症レベルの低減効果などの臨床効果を実証
実際に試験されていて、臨床効果を実証されていると、なんか期待できそうですね!
プラズマクラスター7000シリーズ
毎年新商品が出ていて、最新機種はKC-H50となっています。
基本性能はかなり上がっていて、機能も充実してきています。その分、少しずつ値段も上がっています。
実際に買ったのは、KC-F40でおすすめ畳数は11畳となっています。
娘の所では、リビングの広さにちょうど適応しています。ですが、我が家では二部屋を引き戸をとっぱらって使用している為に20畳程度あり役不足です。
KC-40の外観と構造
寸法
プラズマクラスター7000シリーズの大きさはどれも大体同じ大きさです。
重量は7.5kgです。
操作パネル
4mくらい離れていても、給水ランプなどは赤で点滅するのでわかります。
ルーバー
後ろ斜めに約20度開きます。手動式です。
給水タンク
2.5リットル入ります。水がなくなったら赤い給水ランプがつくのでわかります。
自動運転で、冬場で2日から3日に1回給水するくらいです。
加湿フィルター
簡単に引き出すことが出来ます。
使ってみての実際の効果は
効果の確認です。
インフルエンザ
冬場は、毎日のようにインフルエンザの患者と接しているカミサン。沢山のウィルスを持って帰っています。ですが、インフルに家族がかかることはありませんでした。風邪も引いてないです。(家族全員〇〇だから??)
快適な温度と湿度の目安は
- 温度の目安 20~25℃
- 湿度の目安 50~70% 40%を下回らないこと
加湿しておくと、40%を下回ることはありませんでした。これが良かったのかもしれません。
逆に湿度が低く、乾燥するとウイルスの活動が高まるので危険です。
ハウスダスト
長女はほこりに弱く、特に帰省した時に「くしゃみ・鼻水」が止まらなくなる。
ということがたびたびありましたが、それがなくなりました。帰省している時にもならなかったのは、一定の効果があったのかと思います。
乾燥によるのどの痛み
長女の場合には、朝に出ていたのどの痛みはなくなりました。湿度は大切なんですね。その為に買ったのだから効果が出てホッと一安心です。
花粉症は
私の場合には、今年は花粉症の薬を飲んでいないです。室内にいる場合にはくしゃみも出ないです。これには空気清浄機の機能も役に立っているのではと思います。
メンテナンスは
基本は、フィルターお手入れランプが点灯したら行います。
風量「中」で運転した場合に約720時間で点灯するようです。
うしろパネル
うしろパネルは、掃除機で取り付けたまま吸い取るだけでOKです。
ほこりの付着が多い時には、台所用合成洗剤を溶かした液で、つけ置き洗いを10分します。
脱臭一体型フィルター
フィルターのほこりを吸い取る時には、後ろパネルも一緒に吸い取ってます。
注意点があります。
- タグのある面を軽く吸い取るだけでOKです。
- 反対側の面は絶対に掃除しないでください。となってます。
- 水洗い・天日干しも絶対に厳禁です。フィルター機能がなくなります。
こういう時にはハンディタイプにもなるダイソン掃除機便利です。紹介記事は以下で
設置の向き
脱臭一体型フィルターの向きは、書いてある通りに設置します。
上から見て、手前(OUTSIDE) 奥(INSIDE)と書いてあるのでわかりやすいです。
加湿フィルター
加湿フィルターは1カ月に1回程度の手入れとなっています。
水道中のミネラルや鉄分が付着して白くなります。
白い固まりがとれにくい場合には、クエン酸で2時間つけ置き洗いするのが良いそうです。
早速、洗面器に水をはって実験してみました。
2時間のクエン酸つけ置き結果
結構白い汚れが落ちました。クエン酸の効果ありですね。
クエン酸は、掃除にも使えるんですね! 私の場合にはたまに飲んでます(笑)
ニオイがでる場合は
空気清浄機ですから、ホコリやニオイ成分を集めるのが仕事です。
とくにニオイで注意したいものは
- 芳香剤
- アロマオイル
- タバコ
- 焼肉
強力なニオイのある環境ではフィルターに臭いが付着して数週間から数カ月でニオイが発生する場合があるそうです。
我が家の該当項目は、焼肉が月に1回ですけど、基本窓をあけるので大丈夫のようです。
ニオイの発生する箇所は
- 加湿フィルター
- 脱臭一体型フィルター
加湿フィルターが乾くとき(加湿運転停止時)にイヤなニオイを放出することがあるようです。
その場合には、クエン酸でつけ置き洗いしておきましょう。
消耗品の交換の目安は
- 加湿フィルター 10年に1回 3,700+税
- 脱臭フィルター 5年に1回 2,600+税
- Ag+イオンカートリツジ 1年に1回 900+税
ニオイの種類・強さや使用状況によっては、ニオイが取れにくくなり、交換が必要になる場合があるみたいです。使用状況に左右されそうです。
イオンカートリッジの交換は必要か
イオンカートリッジを1年に1回交換するようになっています。説明書を読んで初めてしりました。イオンカートリッジの役目は、水タンクのヌメリとニオイの原因を抑える為のようです。
説明書には、900リットルが交換の目安と書かれてました。
計算すると
900リットル ÷ 2.5リットル/1回 = 360回
我が家の場合、厳冬季のみ2日に1回くらいのペースで水を補給してます。
と、いうことは3カ月フルに加湿しても、1シーズン45回くらいです。余裕で何年か持ちそうなんですけど。取りつけずに使用いただくことも出来ます。とも説明書に書いてありますけど~
10年使ったら買い替える たぶん
買った値段が安かったので、10年使ったとしたら年に1500円程度。
消耗品を取り変える時期には、もっと性能の良いものに買い替えるのではないかと思います。
10年後には、更に進化しているでしょうしね!
Amazonなどでは、私が買った値段より安い値で性能の良いものがありました。
プラズマクラスター7000シリーズも、どんどん進化してますね。
まとめ
今回の記事を書くにあたった説明書をまじめに読み倒しました。するとメンテナンスなどについて知らないことが沢山書いてあり、ふむふむと勉強になりました。
また、構造やしくみについても少しわかった気がします。
オフィスや待合室などには、大型の空気清浄機がありますね。つい、どこの製品だろうと見てしまいます。エアコンでの暖房が普及している現代では、加湿してノドの乾燥を守ることは大切ですよね。
シャープの空気清浄機の紹介でしたけれども、性能的にはダイキンでもパナソニックでも大差ないと思います。イオンについても各社機能はついてますし、あとはデザインや価格での好みとなると思います。
ワンシーズン使ってみて、空気清浄機は大変身体に良いものだということがわかりました。電気代も一日使用してもわずかですから費用対効果は十分にあると思います。
コメント